Wednesday, January 30, 2008

ビデオ

我が大学にはTeaching Resource Centerというのがあり、そこではビデオコンサルテーションというものをしてくれます。なので、私も先日、自分の授業風景をビデオに撮り、TRCの先生と今日会って、私の授業の考察をしました。

とてもポジティブに見てくれる先生で、たくさんいいコメントをもらったのですが、自分で気がついたところは

1 気づかぬうちに同じ学生ばかりあてている、アクティブな学生がメインのクラスになってしまっている
→これはTRCの先生のアイデアですが、毎回学生に数枚カードを配り、その分だけ発話のボランティアをしなくてはいけない、をやってみようかと思っています。おとなしい学生にもボランティアをしてもらえるかなぁ。。。

2 気をつけていたつもりのfluency、実際自分のティーチングの様子を見ていて、学生のFluencyを延ばすような指導ができていない
→簡単なことかもしれないですが、流暢さに欠ける場合、単に「もう一度行ってください」とするだけでなく、理想の、自然のスピードの見本を見せる

3 立ち位置がいつも同じ場所(教室の狭さにも問題はあるものの、死界があることに気づきにくい
→これはまだ考え中です。与えられた教室でどううまく空間を利用していくか。。。

4 意図的にそうしていて、学生も理解していることではあるけれど、基本的な文型ドリルがもっと多くてもいいかも
→状況によりますが、基本的な文型ドリルを学生の自主学習にまかせ、それができていることをクラス参加の前提としていますが、もうちょっと練習を入れてもいいかな、とも思います。

それからTRCの先生から学んだことは、

5 いいところを見つける
→もっともっと学生のいいところを見つけよう〜っと。

未だに自分のティーチングの様子を自分で見るのは(特に第3者が同席している場合)、ものすごく恥ずかしいというか、穴があれば入りたいぐらいなのですが、でも、やっぱり何度しても勉強になりますね。

次回はTRCの先生に直接学生にクラスがどうか、聞いていただく予定ををたてました。怖いのですが、私自身がなかなかうまくいかないと思っているセクションの学生に聞いてもらうことにしました。

学生の皆さん〜、私もがんばるしなぁ。

5 comments:

Anonymous said...

tomomiさん、

今回のブログすごく勉強になりました!
私も、早速うちの大学にそんなサービス
あるか聞いてみます。

私も、気づけば同じ子をあてがちやし(反省)、時間が気になって
流暢さに重点をおかず先に授業を
進めてしまうときがあります。(やっぱ
一部じゃなく
全体としても日本語力を高めていく指導
しないとあかんなあとは思ってるんですが、
なかなかそうはできず、、)

が、私なぜかTomomiさんとは逆で
めっちゃクラスを動き回ってしまうんよ。
落ち着き無いわ、私って。

さて、学生の意見を直接聞くのって
ものすごく勇気がいるよね。
私にはできないかも。(逃げ腰や~)

相変わらずがんばりにがんばってる
Tomomiさんにもいつもいい刺激を
もらってます!

ありがとう!

yukki said...

私がTAをしていた大学にも同様のサービスがありました。現勤務校にもあるんかなあ...。あってもお金とられそう。

私も結構同じ学生をあてがちですが、インデックスカードに名前を書いて、それをトランプみたいに繰ってあててます。ペアを作るときもそのカードを使ったり(←これは同僚から盗んだ技です)。

ドリルのことですが、最近基本的なドリルってどうなんやろう?と思うようになりました。ALM的なドリルでコーラスしたり、学生をあてたりして口を動かすのも大切かもしれませんが、このごろそこにあまり時間をかけず、さっさとペアで練習してもらうようにしています。20人近い学生がいて、ドリルしてたら時間がもったいないと思ったのが原因です(州立大学だったらフツーでしょうが)。

で、やってみて気づいたのは、学生同士でわからないところを教え合い、助け合いながら活動をしているということ。教師が手取り足取りしなくても、自分の力でなんとかしようとしている、そしてどうしようもないときは教師に助けを求める...そういうことができるんやとわかって、学生を信頼するようになりました。ちょっとほったらかしの部分もありますが...。

satoさんの実践で「これはいい」とか、「こうやったらよくなった」とかいうのがあったら、ぜひ教えてください。私もやってみます!

sato said...

takamiさん、

なかなかバランスが難しいですよねー。でも私もtakamiさんから刺激もらってます。がんばりひょ〜。

ところで、学生の意見って結構参考になるよ。彼らもちゃんと真剣に答えてくれるしね。以前は恥ずかしながら、私が決めたことが絶対、みたいに思ってたけど、うちの大学の先輩先生方のアドバイスや、ブログでお世話になっているC大学の先生方の影響もあって(いろいろアイデアを勝手にいただいて。。。すいません、ありがとうございます!)もっと学生を信じて、一緒にがんばりたいなーって思ってます。

yukkiさん、

インデックスカードのアイデア、今日からやってみたんですが、いけそうですね、コレ。カードもいろいろな使い方をしてみようかと思っています。

私もALM的なドリルはほとんどクラスでしていないんです。同じように時間もったいなくて、家でやってきて、としています。が、あまりにもしなさすぎて、もうちょっと基本練習をしてもいいかな、とも思ったりしてるんです。またこれも試行錯誤してみます。

また成功・失敗レポートします〜!

Unknown said...

なにがいいのかって本当に難しいですよね。教師自身が自分の信念を持つことって本当に大切だと思いますが,それと同じぐらい学生を信頼して時には柔軟に対応できる姿勢も大切なんだと思います。その2つって矛盾しているようですが,していないのではと最近は思います。私も学生を信じていっしょにがんばっていこうといつも思っています。

sato said...

さとうさん、

さとうさんの言うてはることむちゃ分かります。教師の信念がないと、学生が迷いますよね。でも細部にまで細かすぎても学生も自分も疲れるし、、、
これがいいのか分かりませんが、今は私の信念というかコアの部分を学生に理解してもらい、それに基づいたリクエストや提案はどんどん聞いていきたいなと思っています。学生も真剣ですしね。