1年生のコースワークの一つにスピーチを毎学期入れています。そのスピーチプロジェクトの一環として、ピアレビューもやっています。3−4人のグループに分かれ、グループのメンバー同士でお互いのドラフトを読み、フィードバックをし合いました。
学生からのピアレビューに対する評価は高いのですが、役に立ったことだけでなくそうでもなかった事に対しても感想をまとめてもらいました。
良かった点は、
他の学生の書いたものを読むことによって刺激になったし、自分の書いたものをもっと批判的に読めた
自分で書いているときは話の筋が通っていると思っていたけど、読む方としては分かりにくいこともあるのが分かった
複数の人からの意見がもらえてよかった
役に立たなかった点は、
友だちが直してくれた文法が必ずしも正しいとは限らない
丁寧にフィードバックをくれたクラスメートとそうじゃない人とばらつきがあった
(同じメンバーとピアレビューを2度やったのですが)2回目はグループを変えてもよかったのでは?
(ピアレビューに時間をかけるではなく)もっと早い段階で先生にチェックして欲しい
(ピアレビューのハンドアウトを配ったのですが)残念ながら、ハンドアウトがそれほど役に立たなかった(悲)
などがありました。最後のハンドアウトや学生のコメントを見ながら思ったのは、学生の大半がピアレビューを文法チェック、と見ているところでした。だからピアレビューに時間をかけるより先生に見てもらいたい、ピアレビュー用ハンドアウトが役に立たない(ドラフトのいい所や内容についてコメントする箇所も多く設けていました)なのかなぁ、、、と思いました。正確さも大事やけど、内容も劣らず大事である事を見落としているような印象を受けました。だから、自分より”いい”学生のドラフトに意見するのは難しかった、との意見も出たのでしょう。
次は内容ピアレビューと文法ピアレビュー、と分けてしてみようかなあ。。。
それと、もう一つ大事な事は私と学生のコミュニケーションがうまくいってへんかったんやろなー、ピアレビュー用のハンドアウトの内容や質問の意義をもうちょっと考えて欲しかったのと、私ももう一度考えなくてはいけないな〜と、それからどんな所をどう考えて欲しかったのか話し合ってもよかったかなー。。。
ピアレビュー用ハンドアウトもこの際、学生と一緒に作ろうかなー